投資信託の積立は、クレジットカードで払えます。口座からの引き落としで積み立てている方が多いのですが、支払いをカードに変えるだけで、その金額にポイントがつきます。買う商品も金額も変えません。変わるのは払い方だけ。ただしどのカードでもできるわけではなく、使えるカードは証券会社ごとに決まっています。現実的な選択肢は三井住友カード ゴールド(NL)×SBI証券か楽天カード×楽天証券の2つ。前者なら、つくのは1%です。
結論:投信の積立は、クレジットカードで払える
最初にいちばん大事なことを書きます。投資信託の積立は、クレジットカード払いにできます。証券口座の積立設定で「引き落とし方法」をカードにするだけ。それだけで、毎月の積立額に応じたポイントが受け取れます。
私の周りのセラピストを見ていても、やろうとして、やっていない人がほとんどです。設定を変えるだけですので、知ったその日に終わります。もったいないのは、この差が「一度設定すれば、あとは毎月自動で発生し続ける」ものだからです。手を動かすのは最初の1回だけ。あとは何もしなくていい。
そして大事なのは、投資の中身は1円も変わらないということ。同じ投資信託を、同じ金額、同じタイミングで買っています。増えるのはポイントだけです。
どのカードでもできるわけではない|カードと証券口座はセット
前提がひとつあります。クレカ積立は、手持ちのどのカードでもできるわけではありません。証券会社ごとに、積立の支払いに使えるカードが決まっています。
楽天証券で使えるのは「楽天カード(株)が発行しているクレジットカード(提携カード含む)」だけ。家族カード・ビジネスカード・ETCカード・デビットカードは使えません。SBI証券は提携しているカード会社のカードだけで、三井住友カードのほか、タカシマヤ・丸井グループ・アプラス・UCS・JFR・オリコ・JCBを合わせた8社です(どちらも2026年9月に公式サイトで確認)。
だから選び方はこうなります。カードだけを選ぶのでも、証券口座だけを選ぶのでもなく、セットで選ぶ。サロンや院を経営するセラピストにすすめたい組み合わせは、次の2つです。
三井住友カード ゴールド(NL)×SBI証券は、つみたてが1%になる組み合わせ。年会費は5,500円ですが、年間100万円を使えば翌年以降は永年無料になり、毎年10,000ポイントの継続特典もつきます。楽天カード×楽天証券は0.5%で、年会費が永年無料。持ち出しゼロで始められます。
すでにどちらかのカードを持っているなら、同じ側の証券口座を開くのがいちばん早い。逆に証券口座を先に持っているなら、その証券会社で使えるカードを作る。順番はどちらからでも構いませんが、片方だけ決めても積立のポイントはつきません。
「カードで払える」とはどういうことか
難しい制度ではありません。設定するのは、証券口座の積立画面で引き落とし方法にクレジットカードを選び、カード情報を登録する。ここまでで終わりです。あとは毎月、決まった日にカードで投資信託が買い付けられます。
買った投資信託は、もちろん自分の資産としてそのまま積み上がります。ポイントをもらっても、投資額が減るわけではありません。投資は投資、ポイントは別に上乗せされる、と考えてください。
カード払いにできる金額には上限があります。月10万円まで(2024年4月から)。NISAのつみたて投資枠の上限(年120万円=月10万円)と同じ金額で、特定口座でも使えます。それ以上を積み立てたい場合は、超えた分を口座引き落としにするか、証券口座に入金して買い付けます。逆に言えば、月10万円までなら全部カードに寄せられるということです。
なお、カードで買えるのは投資信託です。個別株をカード払いで買うことはできません。毎月コツコツ積み立てるタイプの投資と相性がいい仕組みだと考えてください。
つくのは1%。月10万円なら年12,000ポイント
ここが、この仕組みのいちばんおいしいところです。三井住友カード ゴールド(NL)とSBI証券の組み合わせなら、つみたての還元率は1.0%。月10万円を積み立てれば毎月1,000ポイント、1年で12,000ポイントになります。
私が実際にやっているのがこの形です。月10万円をこのカードで積み立てていて、受け取るのは年12,000ポイント。買っている投資信託は、カード払いにする前とまったく同じものです。
ちなみに、同じクレカ積立でも一般のナンバーレスは0.5%、楽天カードと楽天証券の組み合わせも0.5%(販売手数料0.4%未満の投資信託が対象)です。1%という数字は、いま選べるなかでは高いほうだと思ってください。楽天カードは年会費が永年無料なので、コストをかけずに0.5%を取りにいけるのが強みです。
貯まったポイントは、そのまま投資に回せる
「結局ポイントでしょう」と思われるかもしれません。ここが、この仕組みのもう一段いいところです。SBI証券で貯まったVポイントは、1ポイント=1円として投資信託や国内株式の買い付けにそのまま使えます。単元株も単元未満株も対象で、NISAの成長投資枠でも使えます(つみたて投資枠は投資信託の積立買付のみ)。2026年9月に公式サイトで確認した内容です。
私自身、貯まったポイントはほとんど株式を買うのに使っています。残りはコンビニや薬局での支払いに充てる。つまり、積立をカード払いにして受け取ったポイントが、そのまま次の投資に戻っていくということです。年12,000ポイントなら、12,000円ぶんの株や投資信託になります。
現金値引きではないので「おまけ」に見えますが、1ポイントが1円として投資に使えるなら、実質的には現金と同じように働きます。使い道に困って失効させる、ということも起きにくい。ちなみにSBI証券ではPontaポイントも同じように使えますが、dポイント・JALのマイル・PayPayポイントは投資には使えません(いずれも公式サイトの記載)。
1%にするには、前年100万円
ここだけ条件があります。ゴールド(NL)のつみたて還元率は、前年のカード利用額によって3段階に分かれます(2024年10月10日にこの方式へ改定されました)。1%はいちばん上の段です。
いちばん下の段に注目してください。前年の利用額が10万円未満だと、還元率は0%です。カードを持っていて、毎月きちんと積み立てていても、ポイントは1つもつきません。
ただし例外があります。入会初年度だけは、利用額の条件なしで1.0%が適用されます(カード1枚につき1回)。作った年は、いきなり最高の還元率で始められるということです。問題はその次の年から。初年度のあいだに年間100万円を超えておかないと、2年目から下がります。
知らないと損する3つの落とし穴
仕組み自体は単純ですが、実際には取りこぼしやすい点が3つあります。どれも知っていれば避けられるものです。
セラピストの進め方:経費をカードに寄せて100万円に乗せる
やることは1つに絞られます。サロンや院の支払いを1枚のカードに寄せて、年間100万円のラインに乗せる。これができれば、年会費は永年無料になり、毎年10,000ポイントの継続特典が入り、そのうえでつみたても1%で固定されます。
100万円と聞くと大きく感じますが、月あたりにすると約83,000円です。家賃、仕入れ、広告費、通信費、リース料。毎月必ず出ていくお金を思い浮かべてください。これらを1枚に寄せるだけで、ラインは思ったより早く見えてきます。私自身、この方法で100万円を超えました。
逆に、寄せても届きそうにないなら無理をする必要はありません。その場合は年会費が永年無料の楽天カード+楽天証券で0.5%を取りにいくほうが、手元のお金は減りません。大事なのは上のカードを持つことではなく、まず積立をカード払いにしておくことです。0.5%でも、口座引き落としのゼロよりはるかにいい。
1枚に寄せる
に乗せる
1%
※年会費・還元率・特典の条件は変更されます。申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください(本記事の数字は2026年9月時点で公式サイトを確認したものです)。
これは投資の成績を上げる話ではありません。買うものも金額も変えずに、支払いの通り道を変えるだけで受け取れる分です。相場がどうなろうと、設定さえしてあれば毎月きちんと入ってきます。だからこそ、最初の設定を後回しにするほどもったいない。
よくある質問
- 投資信託の積立は、クレジットカードで払える。口座引き落としだとポイントはゼロ
- 買う商品も金額も変わらない。変えるのは払い方だけで、手を動かすのは最初の1回
- どのカードでもできるわけではない。三井住友カード ゴールド(NL)×SBI証券か、楽天カード×楽天証券のセットで選ぶ
- 1%なら月10万円で年12,000ポイント。ただし1%には前年100万円が必要(10万円以上で0.75%、未満は0%)
- 積立の金額は「年間100万円」に算入されない。100万円はふだんの支払いで積み上げる
※年会費・還元率・キャンペーンは変更されます。申し込み前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください。
