貯金神話の崩壊|“日本円だけ”が一番のリスク。脱・円と新NISA超入門

「投資はこわいから、とりあえず貯金」――そう考えている人は多いはずです。もちろん貯金は大切。でも、日本円の現金だけで持ち続けるのが、実は今いちばんのリスクだとしたら?インフレと円安で、あなたの貯金は何もしなくても、静かに価値が目減りしています。今日はその理由と、対策の第一歩「新NISA」を、投資が初めての人にもわかるように解説します。

亜由美先生
亜由美先生えっ、貯金って一番安全じゃないんですか…?減るなんて、想像もしてませんでした。
篠原先生
篠原先生金額そのものは減りません。減るのは”買える量”=価値のほう。ここがピンとこない人が多いので、順番に説明しますね。
目次

「貯金=安全」が崩れた理由

まずインフレ。これは、モノの値段が上がっていくことです。数年前まで100円だったジュースが、今は130円、150円…と上がっていますよね。ということは、同じ100万円でも、買えるモノの量は年々減っているということ。銀行口座の数字は減らなくても、その”実力”はこっそり削られているんです。

さらに円安も追い打ちをかけます。円の価値が下がると、輸入品や海外旅行、ガソリンなどがどんどん高くなる。日本は食料もエネルギーも多くを輸入に頼っているので、生活まわりの多くが値上がりします。つまり「貯金しているだけ」では、実質的にお金が目減りしていく時代になったということです。

実感している人も多いはず。数年前と同じ買い物カゴなのに、レジの金額が明らかに増えている――あれこそがインフレの正体です。貯金は「額」は守れても、「価値」までは守れない。この事実を知っているかどうかで、これからの数十年で大きな差がつきます。

100万円の”実力”は、こう変わる

100万円で買えるモノ 数年後 同じ100万円で買える量が減る 目減り

口座の数字は同じ「100万円」でも、モノが値上がりすると”買える量”は減る。これが現金だけを持つリスク。

“日本円だけ”は、実は「一点集中」

投資の世界に、「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な教えがあります。一つのカゴを落とすと、卵が全部割れてしまうから。全財産を”日本円の現金”だけに置くのは、まさにこの状態。もし日本円の価値が下がれば、資産まるごとが影響を受けます。

だからこそ、お金の一部を日本円以外にも分けておく(分散する)のが、これからの守り方。具体的には、世界中の会社に少しずつ投資する――これが意外とかんたんに、しかも少額からできるようになりました。その仕組みが、次に紹介する「新NISA」です。

「でも、投資なんて自分には縁がない」と思うかもしれません。昔はお金持ちだけのものでしたが、今は違います。スマホひとつ、月数千円から、世界中の会社の”オーナーの一人”になれる時代。始めるハードルは、驚くほど下がっているんです。

答えは「長期・積立・分散」×新NISA

むずかしそうに聞こえますが、やることは1つ。全世界の会社に分散する低コストの投資信託を、コツコツ積み立てるだけです。しかも国が用意した新NISAという制度を使えば、その利益に税金がかかりません(通常は約20%の税金)。使わない手はない、国公認の”神制度”です。

キホン①
長期
10年・20年と長く続けるほど、値動きの上下がならされ、安定して育ちやすい。
キホン②
積立
毎月一定額を自動で。高い時は少なく、安い時は多く買えて、平均コストが下がる。
キホン③
分散
全世界の会社にまとめて投資。どこか1国が不調でも、全体でカバーできる。
💰 毎月3万円を、年5%で積み立てると…

毎月3万円を新NISAで20年間、年利5%で運用できたとすると、積立元本720万円が約1,230万円に。増えた約500万円に、税金がかからないのが新NISAの威力です(※運用成績は保証されません)。

「どこで始めるの?」という人は、SBI証券や楽天証券などのネット証券でOK。スマホで口座を開き、新NISAを選び、毎月の積立額を設定すれば、あとは自動でコツコツ買い付けてくれます。一度セットすれば、基本はほったらかし。忙しい治療家にこそ向いたやり方です。

ただし「投資=ギャンブル」ではない

ここで大事な注意を。短期で大儲けを狙う”投機”と、コツコツ育てる”投資”はまったくの別物です。今日の話は後者。値段は日々上下しますが、世界経済は長い目で見れば成長してきました。だから短期の上下に一喜一憂せず、淡々と続けるのが正解です。

そしてもう一つ。「全財産を投資に回す」のはNG。急な出費に備える生活費の半年分は、現金で残しておく。この”守り”を確保したうえで、余ったお金で少しずつ始める――これが失敗しない順番です。この順番さえ守れば、たとえ相場が一時的に下がっても、生活が脅かされることはありません。安心して”守り”を固めてから、”育てる”に進みましょう。

篠原先生
💡 ここがポイント

じつは一番のリスクは、「こわいから何もしない」こと。それは”円だけに全額投資”し続けているのと同じです。まずは月数千円から。動き出すことが、最大の守りになります。

亜由美先生
亜由美先生なるほど…!貯金”だけ”がリスクなんですね。全世界に分散、なら私でも安心して始められそうです。
篠原先生
篠原先生そう。難しく考えず、まず新NISAで”世界に少し分ける”。それだけで、お金の守りが一段レベルアップしますよ。

「貯金だけ」と「+投資」で、20年後はこう違う

毎月同じ額を積み立てても、置き場所で結果が変わります(年5%で運用できた場合の例)。

毎月3万円を20年(貯金 vs 投資)

720万 貯金だけ 約1,233万 投資(年5%)

差は約500万円。元手は同じでも、20年で”時間”が味方になる。※投資は元本保証なし。

よくある質問

元本割れが、やっぱりこわいです…。
短期では下がる年もあります。でも「長期・積立・分散」を守れば、世界の成長とともに回復・成長してきたのが過去の実績。少額から始めて、値動きに慣れるのがおすすめです。
結局、何を買えばいいの?
王道は「全世界株式」に分散する低コストの投資信託(いわゆる”オルカン”など)。1本買うだけで世界中に分散できます。くわしい記事はこちら
いくらから始められますか?
ネット証券なら月100円や1,000円からでもOK。最初は”仕組みに慣れる”のが目的なので、無理のない少額で十分です。
じゃあ貯金は、もう一切いらない?
いいえ。生活費の半年分などの「現金の守り」は必須です。貯金と投資は敵ではなく、役割分担。守りは現金、育てるは投資、と覚えてください。
「新NISA」って、そもそも何ですか?
投資で出た利益に税金がかからなくなる、国の制度です。通常は利益の約20%が税金ですが、それがゼロに。ネット証券で口座を開けば、誰でも使えます。
始めるなら、いつがいい?
「安い時を狙う」より「早く始めて長く続ける」ほうが有利です。タイミングは読めないので、思い立った今が、いちばん若い日です。

今日の一歩:新NISAを「調べてみる」

いきなり口座を作らなくて大丈夫。今日の一歩は、「新NISA」「ネット証券」で検索して、どんなものか眺めてみることです。SBI証券や楽天証券などのページを見るだけでもOK。“知らない”を”知っている”に変えるだけで、お金の守りは大きく前進します。準備ができたら、月数千円から始めてみましょう。口座開設は無料で、作ったからといって必ず投資しなければいけないわけでもありません。まずは”見てみるだけ”でOK。その一歩が、未来のあなたを守ります。

この記事のまとめ
  • インフレと円安で、日本円の現金は”何もしなくても”価値が目減りする
  • 全財産を日本円だけに置くのは「一点集中」=実はリスク
  • 答えは「長期・積立・分散」×新NISA(利益が非課税)
  • 投資=ギャンブルではない。生活防衛資金は現金で残し、余りで少額から
篠原先生
篠原先生「こわい」は”知らない”から来ます。まずは調べる。そこから、お金の守りが変わり始めますよ。
亜由美先生
亜由美先生はい!今日はまず「新NISA」を検索してみます。ちょっとワクワクしてきました💪

※投資は自己責任・元本保証はありません。証券会社の選び方は ネット証券おすすめ2選 もどうぞ。

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